アフリカ地域の野生型ポリオ根絶認定
RI会長(ホルガー・クナーク)、ロータリー財団管理委員長(K.R. ラビンドラン)からのメッセージ
この度、世界保健機関(WHO)アフリカ地域の野生型ポリオウイルス根絶が認定 されたことを、喜びとともにご報告申し上げます。
アフリカ地域から野生型ポリオをなくすために、ロータリー会員は計り知れない役割を果たしてきました。懸命な活動により、アフリカだけでなく世界のほぼすべての国において野生型ポリオウイルスを根絶してきたことを、私たちは誇りとすべきです。
この進展は、アフリカ地域の全47 カ国における数十年間の取り組みの成果です。これには、徒歩、ボート、自転車、バスによる数百万人もの保健ワーカーの移動、紛争地帯や政情不安地域の子どもにワクチンを投与するための画期的戦略、まひ症状の検査や下水でのウイルス検知のための膨大な監視ネットワークも含まれます。
過去20年間、アフリカ地域と世界中の無数のロータリー会員が、資金調達、子どもへのワクチン投与、自治体・政府リーダーへの支援呼びかけ、予防接種の重要性に対する認識向上のために一体となって活動し、世界ポリオ根絶推進計画(GPEI)によるポリオ症例への効果的な対応と感染拡大抑止を支援してきました。これは、ロータリー、アフリカ地域、GPEIのパートナー団体にとって、世界全体のポリオ根絶に向けた大きな一歩となるものです。しかし、残る2つのポリオ常在国でポリオに打ち克つまでは、活動を継続していかなければなりません。
これまで私たちは、ポリオ根絶活動を通じて多くの課題に直面しつつも、目覚ましい前進を遂げてくることができました。ロータリアンが支援したポリオのインフラ構築は、今後数十年にわたって他の疾病から子どもたちを守り続ける永続的な遺産となります。
今私たちに求められるのは、ポリオ根絶へのコミットメントを新たにすることです。この闘いに勝利し、ポリオプラスに毎年5,000万ドルの資金を調達 するために、一人ひとりの貢献が必要とされます。
この度の快挙は、世界全体でのポリオ根絶が実現可能であることを示し、新型コロナウイルスの世界的流行の中でも活動と協力、そして寄付を通じて前進できることを物語っています。
アフリカ地域での野生型ポリオフリー実現にいたる皆さまからのご支援に心から感謝いたしますと共に、「ポリオのない世界」という私たちの約束を果たすために引き続きご支援いただけますようお願い申し上げます。
心を込めて
ホルガー・クナーク K.R. ラビンドラン、
国際ロータリー会長 ロータリー財団管理委員長
ホルガー・クナーク国際ロータリー会長とツンジ・フンショ氏(ナイジェリアの国別ポリオプラス委員長)が、アフリカ地域でポリオ根絶に取り組むロータリアンに祝辞を述べました。こちらから ご視聴いただけます。