国際ロータリー会長からのご挨拶
ロータリアンとローターアクターの皆さま
今年度に国際ロータリー会長を務めることができ、大変光栄に感じております。ロータリーにおいて重要な仕事が私たちを待ち受けていますが、同時に多くの楽しみもあります。
私たちは昨年度、ロータリーのより良い未来を築くための5年間の行動計画を開始しました。この計画では、「より大きなインパクトをもたらす」「参加者の基盤を広げる」「参加者の積極的なかかわりを促す」「適応力を高める」という優先事項に取り組みます。この数カ月間でロータリアンとローターアクターは、未来への新たな道を切り開き、これらの目標が実現可能であることを既に示してきました。
紛れもなく、新型コロナウイルスによってロータリーはこれまで想像もしなかった新たな課題に直面しています。しかし、どのような課題にも、それを上回るほど大きな機会が存在するものです。今年度のテーマを私が選んだときには知り得ようもなかったことですが、新年度に乗り出した私たちにとって、「ロータリーは機会の扉を開く」のテーマはさらに大きな重要性を帯びています。
ロータリーの会員がこの状況に適応し、新型コロナウイルスに対応していることに、私は感銘を受けています。コロナウイルスの世界的流行により、多くのクラブでは通常通りの活動が困難になっています。しかし、私たちは必ずやこれを乗り越えます。この数カ月間、私は数百ものクラブを自宅から「訪問」するという新しい方法で、ロータリアンやローターアクターの皆さまとの交流を楽しんできました。バーチャルな方法で多くの例会に出席するのも楽しいものです。まだオンライン例会を試したことのないクラブは、オンライン例会を開いたり、ほかの地域・国のロータリークラブやローターアクトクラブからのゲストスピーカーをオンラインで招くなど、何らかの形でオンラインの要素を取り入れることをお勧めします。
ロータリーの強固な未来を築くには、新しい人に声をかけ、ロータリーに迎え入れることが重要です。また、地域社会を反映したクラブづくりも大切です。より多様なクラブとリーダーが集まれば、ロータリーは変わりゆく世界とのつながりを強固に保つことができるでしょう。
ですから、会員一人ひとりの価値をロータリーが大切にしていることを、あらゆる機会に示そうではありませんか。学んだことを土台とし、新たな現実を受け入れ、新しい顔を歓迎し、輝いていく新たな方法を見つけるために、この機会をとらえましょう。これこそが、世界にインパクトをもたらし続ける方法です。そのための援助が必要となった場合には、目標達成に役立つロータリーの多くのリソースをご利用いただけます。
地域によって「ロータリー」がもつ意味は異なるかもしれませんが、私たちは皆、同じ中核的価値観と「四つのテスト」によって結ばれています。ロータリーが変化しようとも、その価値観が変わることはありません。
皆さまがクラブや地域社会でいかに参加を促し、インパクトをもたらしているかをお聞きできることを楽しみにしています。「ロータリーは機会の扉を開く」とは、奉仕の恩恵を受ける方々、そして私たち会員の両方に共通するテーマです。
感謝の気持ちを込めて
2020-21年度RI会長
ホルガー・クナーク